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先住猫おさじと暮らし始めて2年8か月目の2024年の6月某日 夕方、自宅マンションの敷地内で白い猫を見つけました。現在のこさじです。
今回は人生で初めて、外の猫に餌をあげて、保護した時の記録です。
猫好きの一人として、他の方がもし、同じ境遇になられた際に、参考になることがあればいいなと思い一匹でも多くの命が幸せに過ごしていけるようになればと思い書いています。
野良猫を見かけた
我が家はマンション住まいです。ここに越してきて10年弱、私がこのあたりで野良猫を見かけたのは数年前に1匹だけです。
その時の猫は子猫のようで、雨の日にマンションの駐車場の端っこ(マンション付属の建物の下)で雨宿りをしていました。当時は猫を飼ってもいなかったので、どうやって捕まえるのか皆目見当もつかず、ただ近寄ってしまい、逃げられてしまいました。その子とはそのまま2度と会えませんでした。
そんなことをすっかり忘れていた昨年の6月、こさじを見つけました。夕方駐輪場へ自転車を止めていると、マンションの住人らしき子供さんと並列に並んで飛び跳ねながら遠くへ行く白くて犬?のような無邪気な生き物がいました。遠目から見て仲睦まじく遊ぶ姿に思わず見つめてしまいました。
子供さんがふと振り返って私の方へ方向転換したときに、同じく振り向いた生き物は猫でした。ぴったりと寄り添って歩いて向かってくる二人の姿がとてもかわいらしかったので昨日のことのように思い出せます。
家へ帰った私はその後、日が暮れるタイミングでベランダから下の駐輪場を見下ろしました。なんとなく、あの子供さんと猫が気になったのです。が、もう子供さんは居なくなっており、代わりに白い猫が丸まった姿勢でマンションと駐輪場の間のアスファルトの上に居ました。
私はすぐに降りることもできましたが、どうすればいいのかわからず、ベランダから部屋へ戻ってしまいました。何となく見てはいけないものを見たような胸に何かがひっかかっている様な感じがしました。
その時帰ってきた夫に、今日の白い猫の話をしたところ、夫は先週くらいから、夜駐車場に帰ってきたとき、白い猫を見かけていたことを教えてくれました。毎日居るわけではないこと、マンションのゴミ置き場(建物)近くをうろついていたことを教えてくれました。
先週私に伝えたよ とも言われました。。。
その後、2時間くらいして、すっかり日が暮れてから今度は駐輪場へ行ってみました。
猫は居ませんでした。
猫が居ないことに、私はほっとしたことを覚えています。
次の日
私は夜の間中、白い猫のことが気になって、休みなのに早めに目が覚めました。起きるとすぐにベランダから下を覗いてみたら、あの猫が朝日を浴びながら毛づくろいをしていました。昨夜居なかったので居ないだろうと思いながら見たのですが、見つけた時は心臓が締め付けられる気がしました。

今度はすぐにおさじのキャットフードとお水をそれぞれプラスチックの容器に入れて、駐輪場へ下りました。昨日の夫の話から、先週からこのあたりに居るのなら、おなかを空かせているかもしれないので餌をあげてみようと思ったのです。
もしかしてごはんは食べてくれないかもしれない、私には近づいてこないかもしれない エレベーターが1階へ下りるまでにいろんなことを思いました。シャーされて引っかかれたらどうしよう、私パジャマのままだ そう気が付いたのもエレベーターの中でした。
駐輪場へ行くと、目ではっきり見えないくらい向こうに猫がいました。近づこうか悩みましたが猫は餌を開ける前に私のことに気が付きました。私は慌てて餌のふたをとると、猫はこちらへ向かってきました。
近づいてきた猫は体の大部分が白で、頭と尻尾が黒っぽい色でした。
猫はごはんに一目散に近寄り、私に怯えることも威嚇することもなくキャットフードを食べ始めました。私は初めてのことに面喰いましたが、むしゃむしゃとカリカリを食べるその猫を見守りました。
大盛で持ってきたキャットフードでしたが、猫は時折食べるのを止め、私の周りをうろつきながら、私に頭突きしながら、ゴロゴロ言いながら完食しました。お水も差しだしましたが、お水は全く飲みませんでした。
食べ終わると猫は、駐輪場のアスファルトをフミフミしながらゴロゴロ言っていました。とてもご機嫌だと私にも伝わりました。
そこで、私は我に返ります。
この後どうするの?と。
置き去りにはできない
猫はよく見ると、顔はまるっぽくふっくら見えましたが、体はガリガリでした。しっぽもおさじと比べると同じ猫とは思えないほど細く、まるでごぼうのようでした。猫が過酷な生活をしていたのだと思いました。
また、今餌をあげたこの子を、このままここへ置いていくわけにはいかない。と思いました。餌をあげたので、敷地内に排泄してしまうかもしれないし、他の人へ餌をねだったりしたらマンションの他の人の迷惑になるし、仮に誰かが管理会社へ通報してしまったらこの子はどうなるのか?こんなに人懐っこいなら飼い主がいたのかも?そう思って、抱っこしてみることにしました。抱っこといっても抱きかかえてみる程度でしたが、猫は抵抗なく抱きかかえられました。
そのままマンションへ入ろうとしましたが、自動ドアの「ウィン」という音に猫は驚いて抱っこされた姿勢でバタつきました。私も我に返り、このまま抱っこスタイルで連れて帰っては、玄関に入った後すぐおさじと対面してしまうことに気が付きました。
そこで、一旦猫を駐輪場へ残して、家からキャリーケースを持ってくることにしました。
我が家には4つキャリーケースがあります(おさじ用に今まであれこれ買ってきたものです)が、この時は、この猫にもし病気があったり、汚したりしてキャリーを洗わなければならない場合を考えて、リッチェルのキャリーと、ドライささみを持って下りました。


駐輪場へ出た私が、猫がどこかへ行ってしまったかもしれないと、目で猫を探し出すタイミングで、猫は私を覚えていたのか、先ほど猫と別れた場所の奥(自転車の影)から私に向かって寄ってきました!
この時、この猫が見つからないように物陰に隠れていた賢さと、私を餌をくれた人として認識できていたのではないか、そしてしっかりと自分から近寄ってきたことに、私はうれしくて涙がこみあげてきました。
再会も程なく、私にすり寄ってくる猫にフリーズドライのささみをちぎってあげてみると、案の定すごい食いつきだったので、地面にささみを置きながら、キャリーケースにもささみを投げ入れてみました。
すると、猫はささみを追いかけてキャリーケースに入ってくれました!
後は、急いでキャリーの扉を閉めて、家へ上がり、玄関に猫入りキャリーを置いて、おさじに気が付かれないようにリビングドアを閉めました。
キャリーの上にはタオルをかけて暗くし、猫が安心できるようにしました。
水を飲んでいないことが気になりましたが、キャリーに水を入れることができないので、とりあえずはそのままで一旦保護が完了しました。

仕事に行っていた夫に、昨日の猫を保護したことを報告しました。夫は「え?実行したの 笑?」とうれしいのか、困ったのか分からない声でした。
とりあえず病院へ
朝の9時を待って、おさじのかかりつけ病院へ行き保護した猫を見てほしいと伝えました。かかりつけの先生は、今どきのテクニカル系ではなく、経験を元に診察される年配の先生です。
外に居た猫を保護したと伝えたところ「拾ったというから赤ちゃんかと思ったら大人ですね、おさじと同じか少し小さいくらいですね」と猫の年齢を教えてくれました。
私には猫が瘦せていたため、おさじと同じくらいの年齢には見えませんでした。
先生は念のためマイクロチップが埋め込まれていないかどうかも見てくれましたが、反応はありませんでした。ノミ・ダニ検査、寄生虫について、猫エイズ・白血病の検査等してもらいました。そして、おさじと1か月半は隔離すること「おさじに何かあっては大変だから」と教わりました。
②へ続く